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champion to・・・

アメリカ大統領選挙の候補者指名レースがいよいよ天王山。何かと話題になっているのは民主党の方で、初の女性米国大統領か、初の黒人米国大統領が誕生するかも、となれば外国人である私でも興味津々です。

ところで、昨日ニュースで流れた映像で、「おや、まただ」と思うことがありました。

映像は、母校エール大学を訪れたヒラリー・クリントンが涙を流すシーン。これは、「You are a champion to children.」(確か、こういう言い方だった) という言葉をかけられて泣いてしまったんですが、映像に「あなたは子供たちのチャンピオンだ」と字幕がつけられていました。

この「champion to・・・」 という表現は、「・・・の権利を擁護する者」という意味です。「子供たちのチャンピオンだ」という訳し方では、「チャンピオン」=「スポーツなどの試合に優勝した人」という意味が定着している日本では、違ったニュアンスがついてしまうでしょう。

別のテレビ局では、「最良の人」と訳されていました。これも的確さに欠ける訳し方だと思います。

「champion」を辞書でひくと、「優勝者」「チャンピオン」とともに、「(主義などの)擁護者」という訳語が必ず載っていると思いますが、あまりにも簡単で、カタカナ語にもなっている英単語なだけに、訳者は辞書を調べなかったんでしょうね。

ちなみに、私はアメリカ人の先生からこの表現を学びましたが、我が家の複数の辞書には、「to」ではなくて「for」や「of」とともに使う・・・ようなことが書いてありました。米語の現代語、なの?

ところで、私が「おや、まただ」と思ったのは、ヒラリーの涙ではありません。数年前のカリフォルニア州知事選を思い出したのです。出馬していたシュワルツェネッガーに、セクハラ疑惑がおこって窮地に陥った時、彼はインタビューに答えて、「I wll be a champion to women.」と言っていました。

「私はこれから女性の権利の擁護者になる」という意味ですが、日本のテレビ映像では、「私はこれから女性のチャンピオンになる」と字幕がつけられていました。うーん、やはり意味不明です・・・。

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コメント

こんにちは。
championの件、私の読んだ新聞記事では「君はいつも子供たちのチャンピオンだった」となっていて、今ひとつ意味がわからないな、英雄か人気者だったってこと?と思っていたのですが、こちらを読んで合点がいきました。
おっしゃる通り、外来語として定着しているからこその誤訳なんでしょうね。

投稿: きた みなみ | 2008年2月10日 (日) 03時54分

きた みなみさん、コメントありがとうございます。

簡単な単語は、なかなか調べませんよね。文学作品と違って、ニュース原稿の翻訳する人も時間との戦いだろうし・・・。
そこで、「ひっかかり」をどこまで追求するか、が訳者自身の勘やプロ意識によって違うのかもしれませんね。

投稿: Shoko | 2008年2月10日 (日) 17時59分

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